W杯 VS中国 サウジ戦

ホーム2連勝が絶対的に必要な試合でした。結果的には2連勝で終えることができ良かったのではないかと思います。今の日本代表のサッカーは結構批判的な意見が多く、解説者や記者の方からもあまり良いニュースが聞く機会が少ないのが現状です。ホームでオマーンに負け、アウェーでサウジアラビアに負けてしまって森保監督解任か !!というところまで行きました。まあ色々と意見はあるとは思うのですが自分なりの意見を書きます。

まず、ワールドカップに行くことは国の威信かけてどのチームも来ます。楽には勝てないです。他の地域の試合を見ても苦戦してるところは多いです。サッカーレベルはあるとは思うのですが、ヨーロッパは厳しいゲーム多いです。毎回簡単に出れるなんてありえないです。アジアも少しずつではありますがレベルは上がってきるいるとは思います。サッカー協会も日本人の方を派遣してサッカー不毛の地を普及させたり、代表監督をしたりと様々な事業をしています。その成果も絶対あるとは思います。これからは日本がワールドカップに出れなくなる日が来ると思います。ヨーロッパの強豪ですら出れないときもありますから。

中国戦

相手は完全に引いてカウンターのワンチャン狙いできていました。日本はカウンターを警戒しつつ攻撃を仕掛けなくてはなりません。

 自分の見た感じでは、あえて中央から攻める攻撃。中央から崩す攻撃シーンが比較的多かったと感じています。

1 サイドの裏のスペースが空きにくくなっていること

カウンターを警戒してサイドからのクロスを減らす

3 中で密集しているのでファールをもらう可能性高い

2 カウンターを警戒してクロスを減らす

 サイドから攻めるのはサッカーをセオリー。サイドでポイント作って相手を広げる、サイドからクロスを上げて中で合わせて点を取る、サイドから切り込んで点を取る。サッカーの基本です。しかし相手がガッチリ引いてカウンター狙いのときはクロスを入れて大きくクリアされてカウンターを受けるケースがあります。相手はそれを狙っている場合があります。今のFW陣を見ても圧倒的にヘディングが強いとか密集していてもヘディングで競り勝てるFWは現時点では日本にはいないと思います。どちらかと言えばテクニックのある選手が多い。こうしたことから見てもあえて中央を崩すほうがカウンターのリスクを減らしつつ攻撃できる。ドリブルやショートパスでたとえ奪われたとして密集してるのですぐに大きくクリアするのは難しいです。そして選手感の距離が近ければボールを失っても、次の選手がすぐプレスをかけれるメリットがあります。デメリットは中央を崩すのは狭いエリアでのプレーになるので簡単ではない。

3 中で密集しているのでファールをもらいやすい

 狭いエリアでドリブルで入って行けば、わざとではないにしろ、偶発的にファールになってしまうことがあります。もちろんファールを誘いに行くようなドリブルをする選手もいるでしょう。PAの少し外であれば直接FKで点を取ることもありますし、ドリブルでPA内に侵入してファールとなればPK。偶発的に相手の手に当たってハンドでPKなんてことをも起きます。

結果的に

 中国戦では最終スコアは2−0で圧倒的に攻めて2点で終わってしまったので得失点差を考えるともう少し点がほしかったです。しかし、中央から崩すのは簡単ではないです。相当なコンビネーションが必要です。パスのタイミング、動くタイミング、ドリブルコースを開ける動き等が必要です。代表では練習する時間が限られるのでコンビネーションを上げてくるのはなかなか難しいのが現状です。また、相手陣地に深く入っているので裏のスペースがほぼないため浮かした裏パスが出せない。グランダーのパスが多くなってしまいます。ブロックの外で一定ペースでパスを回しているだけでは相手も慣れて簡単に崩せません。

あえて食いつかせるパスを出す

 昔、ジュビロの遠藤選手が言っていたのですが、取れそうで取れない、あえて緩いパスを入れることによって相手を食いつかせる。と言っていました。リスクがありますが取れないスピードのパスではまず守備側はチャレンジしてきません。インターセプト出来そうなパスを入れることによって前に出させてズレたところに選手が入って受ける。またズレたことによって守備陣形の混乱を起こす。そうすればマークがズレてフリーになる選手が出来る。などなどいろんなことが起きる可能性がありますが、しかしリスクを伴います。取られる可能性もあります。どこでそういったパスを出すのか受けて、出しての関係性が非常に重要になります。取られ方、場所次第ではカウンターになる可能性が非常に高くなります。ただ膠着状態を打破するにはリスクを冒してもやらなくてはいけないこともあります。

サウジ戦

 サウジは国内選手が多いためコンビネーションがとても良いと感じていました。お互いの距離感も良くパスワークが良いと感じていました。今までにはないサウジアラビアのチームになっていました。苦戦するなと感じていましたが、最終スコアは2-0で勝利を収めることが出来ました。しっかり繋いでくるチーム(ボール支配率60%)なのでどこでボールを取りに行くかが大切になるなと思っていました。

 1点目は伊東選手が落ちたところにサイドバックがつられ出てしまい、相手左サイドのスペースが空いてそこに長いボールを入れて伊東選手のスピードを生かして再度を崩しクロスから南野選手がゴールという展開でした。2点目は伊東選手のゴラッソ!!強烈なシュートでゴール。1ゴール1アシストの大活躍の伊東選手でした。ボールは相手にもたれている時間が長かったけど、最終的にはスコアでを上回りました。決定機も決めればもう1点は取れたと思います。

 ボールを取る位置の設定

2 奪ってからのサイド攻撃

1 ボールを取る位置

 相手がゆっくり回している間はハーフラインに合わせて、これより入ってきたらプレスに行く。前線の選手も深い追はせず入ってくる相手に対応しようとする意図が見えました。しっかり繋いで前に来るチームスタイルなので簡単には取れないことはわかっていたのであまり前から行き過ぎて体力を消耗させるよりかはしっかり引いてブロックを作って対応したほうが良いと判断したのではないかと思います。日本が相手陣地に深く入り込んだ場合はすかさず切り替えてプレスとプレスバックをしっかりしていました。

2 奪ってからのサイド攻撃

 ボールを取れた場合はすかさずサイドに展開していました。この辺は中国戦とは大きく変わっていたところだと思います。繋ぎながら相手が前に出てくるため後ろに大きくスペースが空き、両サイドの伊東選手のスピード、南野選手テクニックをうまく使える機会が増やせる狙い。また相手のサウジはサイドからの攻撃に対して中の守備が緩い傾向がありました。マークが外れたりしているシーン、ボールおっちゃのシーン、受け渡しミスも結構ありました。この辺はある程度事前にスカウティングを入れて総合的に判断してサイドから徹底的に攻撃して行こうと判断したのが推測されます。もちろん中央の崩しもありましたが、中国戦に比べれば極端に少ないと思います。

 残り2試合、次のアウェイでのオーストラリア戦に勝てば決まります。気候的には南半球なので季節が逆、コンディションも含めて厳しい試合が予測されます。引き分けでも良いゲームです。ここでのゲームプランがどうなるか楽しみです。